狂四郎2030 2巻 徳弘正也

狂四郎2030 2巻

2巻では狂四郎がユリカに会うために旅立ち、ユリカは強制的に大臣の赤堀と結婚させられ、物語の大きなキーワードであるM型遺伝子理論が登場する。そしてM型遺伝子理論を政策に利用したゲノム党によって作られた狂った世界が次第に明らかになってくる。
ユリカが好きでもない大臣に犯されたり結婚させられたり、狂四郎が社会的に差別させられるM型遺伝子異常者など重くて暗くなりがちなテーマなのに、ところどころにギャグを入れて、中和させるテクニックがすごい。お世辞にもキレイとは言えない絵だけど、決して下手じゃなくて、うれしそうな表情や憎しみに満ちた表情とかがほんとに上手い。