うたかたの日々 岡崎京子

うたかたの日々 岡崎京子

ボリス・ヴィアンの小説「うたかたの日々」の岡崎京子によるマンガ化作品。小説は読んだことないけど利重剛によって映画化された「クロエ」は観たことがあって、大体のストーリーはわかってたんだけど、そんなのは関係なくまったく新しいものと感じた。
前半のコランとクロエが出会う所とかすごく幸せな感じなのに後半に進むにつれて、すごく切なくて、ところどころにはいるファンタジーの要素がまたなぜか悲しさを倍増させ泣きそうになった。クロエに死の知らせをもたらすのがコランだったりする演出はずるい。思想家パルトルに傾倒するあまり、彼に関するものならなんでも手に入れないと済まないシックとその恋人アリーズのエピソードもすごく悲しいねぇ。